この記事は、「ビズポス」からの転載です。
こんにちは。ビジップの平野です!!
昨年度から地方創生の取り組みとして、佐賀県伊万里市のプロジェクトを支援しています。
地方のお困りごととしてよく聞くのが、『情報発信の方法』です。
「地域の魅力を外部に発信したいけど方法が分からない…」
「情報発信サイトの立ち上げはどこもやってるから差別化できない…」
といった、自治体の担当者の方も多いのではないでしょうか?
しかし!そんな悩みを解決するために伊万里市が取り組んだ、フリー写真素材による情報発信は必見です!
今回は、地方のお困りごとや悩みを解決するヒントになるかもしれない、佐賀県伊万里市の新たな情報発信である「フリー写真素材」についてご紹介した後に、撮影の裏話も公開します!!
伊万里市の取り組み
佐賀県の伊万里市では昨年から、地方創生加速化交付金を活用した地方創生の取り組みが始まりました。
PORTO3316IMARI
特に、その拠点となる、伊万里の街中の商店街にできた「PORTO3316IMARI(ポルトサンサンイチロクイマリ)」は、次世代ツールを活用したクリエイティブスペースになっています。(2016年9月から利用開始)
[aside] 〜市役所発表〜
しごと創りセンター「PORTO 3316 IMARI」プロジェクト[/aside]
■PORTO3316IMARIの内覧
東京の渋谷をイメージした内観で、配管がむき出しのおしゃれな天井や照明。
打ち合わせにも便利な2つのプチ会議室に、20~30人は入れるセミナー室。
そして、ゆっくりくつろげるソファー席や、個人で使いやすいカウンター席も完備しています。
「PORTO(ポルト)」というのはラテン語で、英語読みをすると「PORT(ポート)」
「港」という意味です。
昔、伊万里焼というブランドで、佐賀県内の様々な焼き物を伊万里から積み出していたという歴史があります。
そして、その積み出し港があった川が建物の裏に流れているので「PORTO」を使っています。
次に、「3316(サンサンイチロク)」
これは、緯度を表しています。PORTO3316IMARIの緯度が、北緯33度16分。
最近はGPSを使った位置情報の取得が普通になり、クリエイティブさ、最新テクノロジーが特徴のPORTO3316としては、そういう数字を使った名称がぴったりというわけです。
そして何と言っても、この名称の一番の売りは、いろんな人から「どういう意味?」と聞かれる所にあります。
会話を始めるキッカケにもなりますし、詳細を話すチャンスというわけです。これは、情報発信において鍵になります。
フリー素材サイト「ぱくたそ」
先日6周年を迎えた、フリー素材サイト「ぱくたそ」
掲載枚数は、なんと12000枚超え…!!
ぱくたそさんが、ちょうど地方創生コラボを開始した時期に、伊万里市とコラボするという流れに。
[aside] 佐賀県伊万里市の観光発信フリー写真素材 -ぱくたそ- [/aside]
この女性を見たことのある方は多いはず。
バナーからアイキャッチ、色々なところで使われていますよね。
今回の伊万里コラボでは、この河村友歌(ゆかちぃ)さんがモデルに!!
「なぜ、フリー写真素材が地方創生に役立つの…?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、「写真」というものは情報発信において重要な役割を果たします。
例えばこれらの写真。
それぞれ、焼物の窯元が多く存在する「秘窯の里 大川内山」、佐賀県遺産にも認定されてる茅葺屋根の「前田家住宅」、過去にCM撮影も行われたことがあるという「イマリンビーチ」という場所です。
浴衣の素材や海の素材として、これらの写真を使う人がいたとします。もちろん、何かに使われたということは、それを見る人がいます。そうすると、発信者や受信者の意図とは関係なく、知らないうちに伊万里市がPRされていることになるわけです。
「この幽玄な景色はどこだろう?」
「これはどこで撮影したんだろう?」
そう思ってもらえる可能性があるということが、フリー写真素材の強みです。
『Imari Style』でもっと伊万里について知る
▶大川内山についてもっと知る
▶イマリンビーチについてもっと知る[/aside]
モンスターブログ「gori.me」
月間平均300万PVを誇るモンスターブログ「gori.me」。
Apple製品中心のガジェットブログとして人気を博しています。
最近パパになられたので、育児ブログも始まっています。これを楽しみにしている人も多いはず…!(僕は楽しみに見ています)
伊万里とのコラボでは、「gori.me × PAKUTASO」として、PORTO3316での動画撮影などがありました。
g.O.R.iさんのYoutubeチャンネルはここからチェックです!
gori.meの動画撮影のロケ地となったことで、g.O.R.iさんの動画を見る人が、伊万里のことを知るキッカケになります。
最新のPCを扱うg.O.R.iさんの姿が、最新テクノロジーを駆使するPORTO3316とマッチしています。これも大きなポイントですね!
コラボについてgori.meで紹介された際の記事がこちら
「佐賀県伊万里市の観光発信・フリー写真素材」がぱくたそで公開!伊万里牛・伊万里焼以外の魅力もいっぱい![/aside]
ぱくたそコラボ、撮影裏話
今回のコラボにおいて、表向きの情報では語られなかった、裏話について書いていきます。
撮影は、真夏の8月。舞台の裏で何があったのか…
では、行ってみましょー!!
ボシ灯ろうまつり
本撮影の前に、ロケハンで訪れた秘窯の里 大川内山。
淡々と撮影をこなす中、準備が始まったのは「ボシ灯ろうまつり」
「ボシ」とは、本窯を焚く際に磁器を入れる耐火性の容器のことだそうで、まさに大川内山だからこそできる灯ろうの形。
現地のおばあさんやおじいさん、子連れの家族から、浴衣姿の微笑ましい男女まで、色んな人たちが参加していました。
撮影をしていたのは、周りが明るい時間帯ですが、「ボシ灯ろう祭り」の魅力は、何と言っても暗闇に浮かぶ「灯り」。
ここで、カメラマンのすしぱくさんの判断で、あたりが暗くなるまで待つことに。
川が近いこともあり、蚊に刺されながらも暗くなるのを待つこと約1時間…
暑さと疲れ。そのダブルパンチが撮影班を襲う中、やっと暗く…!!
期待に胸が踊る中、我々が見たのは…
……
なんということでしょう。
こんな景色を見ると、一日の疲れが吹っ飛びます。
シャッターを切るカメラんすしぱくさんの指も、思わず踊っていました(※想像です)
お昼の明るい時間にしか見たことのない大川内山が、夜になるとこんな姿を現すのかと、正直驚きました。
暗闇に浮かぶほのかな灯りを見ていると、思わず女性に愛のささやきをしたくなりますよね!!!!
今年の夏はカップルで大川内山に行きましょう!
PORTO3316での撮影
PORTO3316では、主にg.O.R.iさんの動画収録が行われました。
・「HP Spectre 13」のファーストインプレッション!薄くて、軽くて、パワフル!
・Mac使いの僕が「HP Elite x2 1012 G1」を使ってみた……けどやっぱりピンと来なかった
この動画をよく見ると、私、平野が写っているんですよ!
撮影しているのを完全に忘れていて、写り込んでしまったパターンです…
本当はまずいんですが、コワーキングスペースで人がいる感じもおかしくないからそのまま行こう!ということになりました(笑)
そんなこんなで撮影が続き、時間は深夜へ…
いつも元気いっぱいの河村さんもお疲れムード。本当にお疲れ様でした。
ドローン(Drone)を使った撮影
そして何と言っても忘れられないのが、ドローンを使った撮影。
先日、ドローンメーカー大手のDJIのアンバサダーにも選ばれた河村さんが、いまりんビーチでドローンを飛ばしました。
ドローンといえばネガティブな印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、実は今めちゃくちゃ熱いです。
どれくらい熱いかというと、福岡県で女子大生中心の団体ができたぐらい熱いです。
[aside]女子大生中心のドローンチームについてはこちら
JDx drone|女子大生ドローン [/aside]
ドローンを使うと比較的簡単に空撮ができますし、上から撮ることで、人の視点では普通の景色も圧巻の映像になったりします。
話を戻しまして、順調に撮影が進む中、gori.meのg.O.R.iさんもドローンを飛ばすことに!!
ここで、関係者一同が焦る事態が発生。
なんと、
飛ばしていたドローンが制御不能になり、遠くへ飛んで行ってしまったのです…
舞台は海の上、落ちればひとたまりもありません。
飛ばしていたドローン(DJIのPhantom4)には、離陸地点に自動で戻ってくるボタンがあるのですが、それも反応せず。
現地の方から借りた物だったので、その場に居合わせたみんなが焦り出します。
結局のところ、数分経つと操作できるようになり、ドローンは無事戻ってきたのですが、あれほど焦った経験はそう多くはありません…
なんせ、Phantom4は20万円以上しますので…
最後に
裏話はここで終わりです!
僕自身初めての撮影スタッフだったこともあり、色々な経験をすることができました。
このコラボがどんな成果をあげたかというと…
コラボページには、5000件以上の「いいね」が付きました!!
普通のWebページだと、1000件付くのも珍しいので、5000というのは相当な数字です。
また、伊万里市で撮影した写真を多くのサイトで見かけるようになりました。
グノシーやスマートニュースに掲載されたニュース記事のアイキャッチに、かき氷の写真が使われていたのは今でも覚えています。
(夏祭りや浴衣、かき氷などの話題を扱う記事のアイキャッチ画像で使われています)
また、浴衣を着た撮影をしていたおかげで、浴衣や着物の販売サイトでも、写真を見かけるようになりました。
使う人が限定されるような、伊万里のソウルフード「ドライブイン鳥」のフリー素材は、なんと…
(伊万里市民のソウルフード「ドライブイン鳥」)
フリー写真素材ぱくたそが10,000枚達成したからこれ使わないだろって素材を探してみた
まさかの「これ使わないだろって素材」として紹介されていました(笑)
「結局使われてないじゃん…」
という声も聞こえてきそうですが、そもそもこの素材がなければ、こういう記事が書かれることもなかったのです。記事を見る人もゼロではないので、今まで知らなかったものを知ってもらえるキッカケになります。
佐賀県伊万里市にある「ドライブイン鳥」というお店を、伊万里以外の方に知ってもらえるということです。
今回の『地方創生×フリー写真素材「ぱくたそ 」』の取り組みで、伊万里市の認知度が上がったことは間違いないでしょう。
日頃から僕が伊万里について発信しているのもありますが、「伊万里で何が起こっているの!?」と聞かれることが多くなりました。
フリー写真素材に関しても、僕の知り合いが知らず知らずのうちに使ってるパターンがあります。その時は「しめしめ」と思いつつ、「それは、伊万里で撮影した写真だよ!」と教えています。
そうすることで、今まで気にかけなかった伊万里の存在を身近に感じてもらうことができるのです。
このようなプロモーション、情報発信に興味のある自治体や地域の方は、フリー写真素材について考えてみてはいかがでしょうか?
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